BROS

Brosは1987年にイギリスでデビューした3人組のバンド。メンバーは、ヴォーカルのマット・ゴス(Matt Goss)とドラムスのルーク・ゴス(Luke Goss)の双子の兄弟(LukeのほうがMattよりも10分お兄さん)とその同級生であるベース担当のクレイグ・ローガン(Craig Logan)。中学生のときからバンドを組んで地元のクラブで歌っていた。地元で人気が出て、彼らの噂を聞きつけた敏腕プロデューサーのニッキー・グラハムは、クラブに来たその翌日には、彼らのデモテープをレコード会社に売り込んですぐに契約に至ったそうです。デビュー曲は鳴かず飛ばずであったが、2枚目の『WHEN WILL I BE FAMOUS?』(邦題:フェイマス)の記録的大ヒットにより、本国イギリスではザ・ビートルズの以来の社会現象であるBROS旋風を巻き起こした。日本にも2度の来日公演を果たし、東京・武道館、大阪・大阪城ホールをファンで埋め尽くした。Mattはインタビュアーに『日本がバスで来れる距離だったら毎日来たい』と答えるほど日本のことが気に入ったらしい。事実、本国イギリスでのライブ模様をNHKが中継するほど日本でも人気が高かった。

3人の時代

8歳のときスコットランドから転校してきたばかりのCraigが学校のカフェテリアでランチのために並んでいると、突然前に並んでいた男の子から「50ペニー貸して」と言われて、人のいいCraigが貸してあげると、その男の子はMattだったというのが最初の出会い。その後MattとLukeはバンドを組んで、ほかのバンドのメンバーだったCraigを誘ってBROS(BROTHERSの略)を結成した。16歳のときMattとLukeは音楽活動のために、学校を辞め、弦を買ったり練習したりするためにバイトを始めた。3人は地元のクラブで演奏し、最初はまるでBGMでも流れているかのような扱いを受けたと言う。そしてそれによってステージの上でどうしたら人々の注目を集めることができるかを身を持って学んだ。レコード会社との契約後、アルバム『PUSH』を発表し、歌唱力の高さや見た目のかっこよさも手伝って、BROSは雑誌や新聞の一面に毎日のように名前が挙げられるように鳴った。なにしろどんな小さな事柄でも(たとえそれが嘘であっても)大げさに書きたてられた。とにかくBROS、Matt、Luke、Gossなどの単語があれば、その内容に関わらず売り上げは伸びたのだった。ところがあるときを境にCraigが原因不明の病に冒され、一時期は車椅子の生活を強いられた。ツアー中だったBROSは二人だけでツアーを続けなんとか無事にツアーを終わらせることができたが…CraigはそのままBROSを脱退した。

2人の時代

1988年にクレイグの脱退後Goss兄弟だけとなったBROSはファン待望のセカンドアルバム『THE TIME』を発売した。前作『PUSH』に比べて音楽性が格段に上がり、彼らは作曲・作詞を始め、その才能を発揮しだすようになったが、脱退によってついてしまった悪いイメージを拭えず、契約レコード会社とのトラブルもかさなり、彼らに対するバッシング報道がひどくなった。移籍問題やらプロデューサーとの決裂やらでBROSはその活動をよぎなく狭められた。そんな彼らが苦悩の末に出したのは『CHANGING FACES』だった。このアルバムにはまだ若い彼らがわずかな期間に経験したいろいろなことが入っていて、心の傷が深いことをうかがわせた。若くしてデビューし、とてつもない成功を手にした彼らにとってこれまではいい時しかなかったが、それがどういうものの上にあったのかということを思い知らされたのである。『CHANGING FACES』ではGoss兄弟がプロデューサーを務め、作曲・作詞はいうまでもなく編曲までがGoss兄弟を中心に行われた。クラブミュージックやソウルフルなバラードが中心な一枚となった。これを発売した後、まもなくBROSは解散した。

WE'RE BROSETTES!!

BROSの熱狂的なFanはBrosetteとよばれた。Brosettesはその複数形である。コンサートのチケットは発売開始40分で完売。そしてあのウェンブリーアリーナが追加公演の会場となった。このウェンブリーの7万ものチケットも即日完売したため、追加コンサートはさらに追加を重ね前代未聞の10日連続公演となった。部数を増やすためだけのマスコミのBROS報道に、ファンが反抗して新聞を買わない運動もおこった。多くの人々に惜しまれながら、解散したBROSだったが、彼らを最後まで支えたのがBrosettesだったのは間違いない。そして今もBrosettesは彼ら二人を応援し続けている。
ちなみにBrosetteは女性のファンのことをさすが、男性ファンも大勢いた為、Bro(複数形:Bros
)という男性ファンをさす言葉もある。

BROS CUT
80年代後半から90年代前半にかけて、流行ったのがこのBROS CUT。前から見れば短く刈ったさわやかさ、後ろから見ればひよこの後姿に似たかわいさ。これはBROSがトレードマークにした髪形で、世界の流行となった。英語の辞書にも載っているほどの定着ぶりだし、日本のimidasにも載ってた時期がある。
BROSの不幸
BROSは下積み時代が長かったにも関わらず、その顔の良さのせいか、デビュー後、モデル出身だと勘違いされたり、レコード会社が顔で選んで作ったバンドだとおもわれたり、とその本来の実力が正当に評価されることは少なかった。shuyuは今でも思うんだけど、もしMattやLukeが80年代後半に流行していたような人気バンドのメンバーのように長髪で汚らしいカッコウ(失礼!)をしていたら、誰も彼らをアイドルとしてではなく、歌手としてみてくれてたかもしれないってね。
Craig Loganの今
BROSを脱退後体調を回復した彼は、再び音楽活動を再開しようとしたが、レコード会社とマネージャーという立場で契約をした。今現在、とあるバンドのマネージャーをしており、先日(Nov. 2002)オーストラリアでのイベントにそのバンドが参加し、Craigもその場にいたことがイベントスタッフの中にいたBROSファンの男性によって発見された。だが、彼はBROS時代を気軽に話してくれたが、男性ファンが写真を撮りたいと申し出ても拒否したと言う。そしていまはバンドの一員でいるよりもマネージャー活動に専念していたいと言ったらしい。

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